四旬節のお菓子

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セマナサンタ(イースター週間)に入る前の
40日間を四旬節といいます。
(但し、日曜日を除いて計算しているので実際には46日間)

敬虔なカトリック教徒は
四旬節の金曜日には肉食を控えるなど、
イエス受難のセマナサンタに備えて
清く正しく慎ましく過ごす時期です。

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スペイン各地にセマナサンタの伝統菓子なる物もあり、
全国的に有名なところでは
スペイン版フレンチトーストの「トリッハ」や、
主に南部で食べられる薄型かりんとう風の「ペスティーニョ」
などが挙げられます。

bunyols caja
バルセロナを含むカタルーニャ州では
ふんわりした揚げドーナツの「ブニュエロ」が有名で、
アニス酒がほのかに香る小振りなプレーンドーナツが主流、
他にも、カスタードクリームやチョコクリーム、
生クリームを詰めた一口ドーナツもあります。
セマナサンタ期間中でも、
なぜか水曜日と金曜日に食べるお菓子だそうで、
お店によっては他の曜日に置いていなかったりする
幻のドーナツ(?)です。

こうして見ると、セマナサンタの伝統菓子は
小麦粉を水で溶いて揚げたり
残ったパンをリメイクしたりと質素で地味な物ばかり。
それでも素朴ゆえに万人受けする味で、
もれなく高カロリーのオマケ付き。
食べ出すと止まらなくなる危険なお菓子なのです。

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