馬と飴玉のパレードで市民に人気のローカル・イベントで、昼間はグラシア地区からコルセローラの山にあるサン・メディル小聖堂へ巡礼パレード。夜はグラシア地区の大通りをパレードします。大量のキャンディーがばら撒かれるので、バルコニーから飴玉キャッチの傘を吊るす家もあるほどです。【サン・メディル祭の由来】
事の起こりは、1828年のグラシア地区。
病気を患っていたパン屋の主人は、聖人メディルを崇拝するクリスチャン。体調を回復させた暁には聖人ゆかりの小聖堂へ巡礼する事を宣言しました。
それから2年後のサン・メディルの日(3月3日)、元気になった主人は約束通り巡礼に出ます。翌年も、そのまた翌年も・・。
家族や友達、噂を聞きつけた人々が加わって年々巡礼者の輪は広がり、地元紙に取り上げられた1853年には巡礼一行の数は300人にまで膨れ上がりました。
1856年、巡礼創始者のビダル氏は亡くなりましたが、今もなお伝統の巡礼パレードとして地元市民に引き継がれています。
【聖人メディルの伝説】
ちなみに、巡礼創始者のビダル氏が崇拝していた聖人メディルは、バルセロナ郊外Sant Cugatの農民でした。
時はキリスト教徒が迫害されていた4世紀初頭。バルセロナ司教セベロが追手から逃れている途中、畑で種を撒いていたクリスチャンの農夫メディルと出くわします。
「追手が現れて、自分の事を質問してきたら正直に本当の事を答えてくれ」と、司教がその場を去ってまもなく、種まきしたばかりのソラマメから芽が出て花が咲く奇跡が起こります。
ほどなくして現れた司教の追手に、メディルは今起こった事をありのままに伝えますが、嘘だと思った相手は憤慨、司教と共にメディルも捕らえられて殉教しました。
【サン・メディルのパレード日時】
3月3日(金)(午前中と夜、2度あります)
午前中 9~13時頃。
グラシア地区内を中心に、Sarrià-Sant Gervasi地区、La Bordeta地区の通りや広場をパレードした後、一行はコルセローラの山にあるサン・メディル小聖堂へ。(小聖堂周辺ではSant Cugat市の準守護聖人メディルを祀るフィエスタがあります)
夜 20時頃~。
Escorial, San Salvador, Gran de Gràciaの3つの通りをパレードします。
グラシア地区のサン・メディル祭の詳細は⇒コチラ。
(Sant Cugatのメディル祭の詳細は⇒コチラ)
グラシア地区散策ついでに、馬車のパレードを見て飴玉もキャッチしちゃいましょう♪
午前中は何時どこに出没するか分からない感じですが、夜は見物人も増えて確実にご覧になれます。
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