スペインの夏ドリンク♪オルチャタの誘惑

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maestro horchatero-2夏休み、たとえ旅行に行けなくても
テラス席を陣取ってお喋りに興じれば気分はバケーション。
そんな時、冷え冷えの「オルチャタ」で喉を潤しては如何だろう。
今日は、スペイン夏の一押しドリンク「オルチャタ」をご紹介します。

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【オルチャタとは】
オルチャタの産地はバレンシア。しかし、本場まで行かなくても大丈夫。
スペイン全国のカフェテリア(専門店「オルチャテリア」もある)で
堪能できる冷た~~い夏の風物詩だ。

その正体は、チュファ=カヤツリグサという植物の塊茎を
水に浸し、砕き、絞って濾して、
砂糖、シナモン、レモンの皮などで味と風味を加えた物。
豆乳やアーモンドミルクにちょっと似ている(オルチャタの方が美味しいけど)。orxata-1maquina-horchata-a
【オルチャタの飲み方】
とにかく冷やして飲むべし!だが、氷は浮かべない!が鉄則。
ディスペンサーや特製の冷蔵庫(?)でキンキンに冷えたオルチャタを
ストローで勢い良く吸い込むと、脳天もキーーーンと冷える。
そこを「くぅ~~」と唸りながら飲み続けるのが真夏の醍醐味(ちょいマゾ)。fartonファルトンという細長い甘いパンと一緒に頂くのが定番で、
店によっては、オルチャタにチョコアイスを浮かべたCubanoや、
コーヒーのグラニサド(フローズンドリンク)とオルチャタをミックスした物などを
メニューに揃えている所もある(無くても頼めば作ってくれる)。
個人的にはシンプルなオルチャタが一番お勧めだけど・・。

【オルチャタの起源】
時は13世紀、征服王の名で知られるアラゴン王ハイメ1世(ジャウマ1世)が、
暑さと喉の渇きを癒すために飲み物を所望した。
農家の女性が「チュファのミルクです」と言って差し出すと、王はこう答えたという。
「これはミルクではない、金だよ、お嬢さん」
(=Això no es llet, això es or, xata)*カタラン語です。
・・・というのがオルチャタHorchata(カタラン語でOrxata)の名前の由来らしい。

「チュファ乳」の歴史は古代エジプトまで遡る。
ファラオの埋葬品の中にもチュファがあり、
古くから薬用効果のある飲み物として親しまれていた模様。
スペインへは、イスラム王朝がイベリア半島に勢力を伸ばしていた
8~13世紀頃、もたらされたようだ。horchata-1【バルセロナの老舗オルチャテリア】
バルセロナでまだオルチャタが知られていなかった100年程前、
バレンシア出身のオルチャタ職人達が
店を開き、オルチャタの美味しさを人々に伝え始めた。
有名な老舗を3つ挙げておこう。
el Tío Che
la Valenciana
la Sirvent
特にel Tío Cheはお勧め!
町の中心から離れているけれど、そぞろ歩きにピッタリなお散歩街道にある。

スーパーでもパック入りを買えるが、
カフェテリアで飲むオルチャタには味も冷たさも適わない。
暑い日は、アイスも良いけど、オルチャタもね♪

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