４月２３日はカタルーニャ版バレンタインデーことサン・ジョルディの記念日です。男性から女性にバラを贈る愛の日で、バルセロナの街中がバラと恋人達で溢れます。
また、この日はスペインの文豪セルバンテスと英国の文豪シェイクスピアの命日である事から世界的に本の記念日でもあり、バラの露店と一緒に本の露店も立ちます。
そんなわけで、サン・ジョルディの日のバルセロナの中心街はバラを眺めながらそぞろ歩く恋人達と作家のサインを求める人の行列で大混雑しますが、バルセロナ地元民は皆、それでも大好きサン・ジョルディ♪混雑は覚悟（というか楽しむ意気）で、今年も出かけましょう！
カタルーニャ州の守護聖人ジョルディにまつわるイベント情報は、既にいくつか記事にしていますが、今回は情報のまとめとサン・ジョルディ当日のバルセロナの楽しみ方についてご紹介します。
サン・ジョルディと本の日
カタルーニャのドラゴン伝説によると、英雄ジョルディが姫を助けるために獰猛なドラゴンを退治した時、ドラゴンの流血からバラの花が咲いたとあり、この物語にちなんで男性から女性にバラを贈る習慣があります。
また、英国の劇作家シェイクスピアとドン・キホーテで知られるスペインの文豪セルバンテスの命日が共に４月２３日だった事からカタルーニャでは本をプレゼントする習慣があり、１９９５年にはユネスコで世界本の日として定められました。女性から男性に本を贈る日ともいわれています。
バラと本の露店
街中がバラと本の露店で溢れるサン・ジョルディの日ですが、特に露店が集中するのはランブラ・デ・カタルーニャ、パセオ・デ・グラシア、ラ・ランブラ（ランブラス）などの大通りです。ちなみにトップ画像のカサ・バトリョのバラは２１日から２３日迄飾られています。
中心地にはバラの露店のみならず有名作家のブースも集中しているので時間によっては前に進めないほど大混雑します。
露店のバラもよりどりみどり。英雄伝説にちなんだ真紅のバラも素敵ですが、普段は見かけないようなバイカラーやレインボーカラーも目を引きます。
バラと本の他にも、サンジョルディのパン（カタルーニャ州旗を模る縞模様で、マヨルカ島名産品ソブラサダが生地に練り込まれたお食事パン）、本の形をしたケーキ、バラの形のグミやキャンディなど。記念に取っておきたいなら枯れない木製のバラも並びますよ。
情報まとめ
カタルーニャではバレンタインデーより断然盛り上がる恋人達の日が４月２３日サン・ジョルディの日です。花屋さんと本屋さんの書入れ時でもあり、バルセロナの町中に露店が出ますが、特に中心地は大混雑必至！中心街でバラの露店を眺めたい方は早めの時間に行く事をお勧めします。
サン・ジョルディの日はバルセロナの祝日ではありませんが、カタルーニャ州の守護聖人の記念日という事で、一部のミュージアムが入場無料になります。
⇒入場無料ミュージアムリスト4/23
英雄ジョルディのドラゴン伝説発祥地、タラゴナ県モンブランでは中世祭が開催中です。
⇒サン・ジョルディの中世祭
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