クリスマス菓子☆トゥロン

Pocket

turron-variadoトゥロンとは、ナッツをふんだんに使った甘い甘~い板状のお菓子。
クリスマスケーキを食べる習慣の無いスペインで、
クリスマスにいただくお菓子の定番といえば このトゥロンなのです。

Sponsored Link


【トゥロンの歴史】
少なくとも11世紀のムスリム圏では、
アーモンドとハチミツを使ったお菓子、
元祖トゥロン(?)の存在を示す記録があります。

そのお菓子がイスラム勢力と共に地中海沿岸に伝播、
スペインのトゥロンは15世紀頃、アリカンテで誕生しました。

アリカンテ県の中でもJijona(またはXixonaと呼ぶ)町が名産地で、

砕いたアーモンドで作られる
Turrón de blando(=軟らかいトゥロン)の別称が
Turrón de Jijona(=ヒホナのトゥロン)、

全形アーモンドをヌガーで固めた
Turrón de duro(=硬いトゥロン)の別称が、
Turrón de Alicante(=アリカンテのトゥロン)。PENTAX Image・・・と、スペイン「伝統のトゥロン」は大きく2種類に分けられます。

また、アリカンテの16世紀の文献に
「クリスマスにはトゥロンを食べて祝う」と記されており、
その頃からクリスマスの特別なお菓子だったようです。dulce-navidad-1【トゥロンのバリエーション】
現在はスペイン各地で作られているお菓子ですが、
特に生産量が多いのは、アリカンテ、バレンシア、リェイダの3県。

正統派の「トゥロン」の材料は、
ローストアーモンド、砂糖、ハチミツ、そして卵白を使う物もあります。

以上の材料で作られる、
前出の「軟らかいトゥロン」、「硬いトゥロン」の定番2種の他にも、
ヘーゼルナッツ、松の実など別のナッツやドライフルーツを使った物、
また、新しいタイプのトゥロンが続々登場して毎年消費者を惑わせます。
その中からいくつかを挙げると・・・dulce&vino-11-3クレマ・カタラナ風、表面の卵黄クリームに焼き色をつけた「ジェマ」、
ココナッツ風味の「ココ」、ドライフルーツなどの入った「マサパン」など
・・・以上は、いずれもテクスチャーが練り物風で軟らかめ。

チョコレート系のトゥロンも各メーカーが競って出しており、
「トリュフ(trufa)」「プラリネ」から、ナッツやシリアル入りの物まで。

毎日違う物を食べてもクリスマスシーズン中に試食し切れないほど、
沢山の種類のトゥロンがあります。

【どこで、どう買う?】
スーパーでもお菓子屋さんでも、この時期トゥロンは花形商品です!
市販品は板状の長方形か円形。
大判の長方形に固めたトゥロンをドドーンと並べて
量り売りしているお菓子屋さんもあり。
もちろん、板状にカットしてくれますよ。

centro-xmas-4baul-torron-3
【バルセロナで買うなら?】
同じカタルーニャ州の名産地、リェイダ県の町Agramuntの
トゥロンの店Vicensが有名で、バルセロナ市内にも店舗は沢山あります。
デパートやランブラス通りにもお店があるので覗いてみては?
好みのトゥロンを食べやすくカットして、
クリスマスの食卓を飾りましょう♪turron-plato-1【ランキングに参加しています】
にほんブログ村 海外生活ブログ スペイン情報へ

Sponsored Link


Pocket

コメント