タラゴナ県モンブランでサンジョルディの中世祭＠4/19~28

カタルーニャ州の守護聖人、サン・ジョルディ。その記念日である４月２３日は男性から女性にバラを贈るカタルーニャ版バレンタインデーとして知られています。

サン・ジョルディの日当日には州都バルセロナでも街中がバラと恋人達で溢れますが、英雄ジョルディのドラゴン伝説発祥の地であるタラゴナ県モンブランではこの時期に中世祭が開催されます。城壁に囲まれた中世の佇まいの町で騎士のパレードや鷲使いショー、中世の露店に中世名物手づかみ料理などなど時代イベントが盛り沢山の２週末です。

今回はバルセロナからも日帰りできる素敵な中世祭と英雄ジョルディのドラゴン伝説についてもご紹介します。

聖人ジョルディとは

ジョルディとは、古代ローマ末期の小アジア（現トルコ）の軍人、ゲオルギオス（３０３年没）のカタラン名です。ローマ帝国によるキリスト教徒への迫害により殉職した聖人ゲオルギオスをモデルにしたドラゴン伝説が１１～１２世紀頃から世界各地で誕生しました。

つまり、カタルーニャ州の守護聖人ジョルディは聖人ゲオルギオスをモデルにした英雄です。さらに彼は英国の守護聖人でもあり、英名はジョージ。白地に赤十字のイングランド国旗はセントジョージクロスと呼ばれていますよね。

というわけで、サン・ジョルディは英雄物語の主人公になったり、国のシンボルになったり・・世界に名を馳せるスーパースター聖人なのです。一説によると、日本神話のスサノオノミコトのヤマタノオロチ退治も彼をモデルにした物語だそうです（ホンマかいな？）

サン・ジョルディのドラゴン伝説

昔々、猛威を振るっていたドラゴンを鎮めるために町では動物を生け贄に差し出していました。しかし、とうとう動物も底を尽き、今度は人間が生け贄にされる事になりました。そこで忌まわしい運命のくじを引いてしまったのは、あろうことか王の娘でした。

生け贄に選ばれた姫が森へ連れ去られるのを見たジョルディは、たった１人でドラゴンに立ち向かいます。長く厳しい闘いの末、ついにジョルディの剣がドラゴンの心臓を一突き！すると、奇跡が・・ドラゴンの流血から愛と友情の証である赤いバラの花が咲いたのです。

モンブランの中世祭2024

【日程】
４月１９～２８日（金～日）
＊但し、露店市などの中世イベントがあるのは土日のみ。

サイト⇒setmanamedieval
プログラム⇒programa

【中世祭の楽しみ方】
城壁をくぐると、そこは中世の世界です。城門にはドラゴン伝説が記され、露店もレストランも街全体が中世にタイムスリップしていますよ。早めに着いた方は丘の上から町を一望したり、カフェテリアで一休みを。


中世露店市および各種催しが始まるのは午前１０時～。英雄ジョルディと姫も登場する時代扮装パレードや鷲使いショー、時代寸劇や地ワインの試飲即売会までイベントは満載です。


街の散策と各種イベントを楽しんだ後は中世のお食事タイムです。中世のタベルナではナイフとフォークは出てきません。手づかみで豪快に味わいましょう♪私のお勧めはスペアリブです。骨付き肉は意外と食べやすいですよ。

バルセロナからのアクセス

車移動がお勧めですが、電車で日帰りも可能です。
電車時刻表（2024年４月現在）↓

その次の便で行くと午後到着になるので日帰りの場合は上記一択です。（7:04＠バルセナ・サンツ駅発⇒9:11＠モンブラン駅着）
＊モンブランからバルセロナへ帰りの便は13:58/16:25/18:34発。(日曜日は19:37発も）

情報まとめ

開催は４月１９～２８日の１０日間ですが、主なイベントが集中するのは週末です。バルセロナから日帰りで行く場合は早朝出発を。

サイト⇒SetmanaMedieval

地元民に愛される聖人と愛の日をモチーフにした最高のお祭りで、私のイチオシ中世祭です。バルセロナから電車で２時間ほどですが行く価値はあり！あなたも中世の街へタイムスリップしてみませんか？

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