
移動祝日の復活祭、今年は4月20日ですが、その1週間前からはセマナサンタと呼ばれるイエス・キリストの受難週です。カトリック国スペインではセマナ・サンタの間、重々しい雰囲気の宗教行列(プロセシオン)が各地で行われます。
バルセロナでは初日の「枝の主日」と最後の晩餐の「聖木曜日」、そして受難と死の「聖金曜日」にプロセシオンが行われます。特に聖金曜日のプロセシオンは圧巻で、クリスチャンでなくとも必見のイベントです。
今回はバルセロナでご覧になれる貴重なプロセシオンの情報をセマナ・サンタの説明と併せてご紹介します。
セマナ・サンタ
英語ではホリーウィーク、日本語では受難週と訳されるセマナサンタは、移動祝日の復活祭(イースター)の1週間前、イエス・キリストがエルサレムへ入城した記念日(枝の主日)から始まります。イエスが民衆から歓迎されたのを疎ましく思ったローマ人に捕らえられ十字架にかけられて亡くなった。その後、復活はしたけれど・・というイエス受難の1週間がセマナサンタです。
初日の枝の主日は民衆がナツメヤシの枝を携えてイエスを迎え入れた事から、枝を持ってミサに行く日です。普段はミサに行かない子供達も買ってもらった枝を誇らしげに持ってミサに参加しますよ。
その4日後の「聖木曜日」は最後の晩餐の日。イエスは使徒達の足を洗い食事を共にしますが、使徒ユダの裏切りに遭い、ローマ人に捕らえられた激動の1日です。
その翌日の聖金曜日はイエスが十字架にかけられて亡くなった日。この日はバルセロナでも特に盛大なプロセシオンが行われます。



プロセシオン2025
バルセロナのプロセシオンはいくつかの地域で催されますが、ここでは旧市街で行われる伝統的なプロセシオンをご紹介します。
枝の主日のプロセシオン
4月13日(日)
10:00~13:00
発着@Sant Agustí教会
(イエスのエルサレム入城パレード)
17:00~21:00
@Calle Santa Ana ~ Plaça de la Mercè
(死せるキリストの行列)
聖木曜日のプロセシオン
4月17日(木)
21:00~22:30
@発着Plaça del Pí
(十字架の道行き)
聖金曜日のプロセシオン
4月18日(金)
2つのプロセシオンが開始、それぞれの経路を辿って20時半頃にカテドラル前で合流、その後またそれぞれの場所へ戻る形になります。
【希望の聖母とイエスのプロセシオン】
17:00~23:00
@発着Pl. Sant Agustí
【苦悩の聖母とイエスのプロセシオン】
18:30~23:30
発着@Sant Jaume教会
【さらに】
カテドラル前では上記プロセシオンの到着前に、十字架の道行き行列があります(19:00~)
情報まとめとアドバイス
セマナサンタのプロセシオンは、実はバルセロナでは一昔前まであまり見られなかった貴重な催しです。年々、本格的で盛大なプロセシオンになってきていますので、時間があったら是非行ってみて下さいね。もっと詳細が知りたい方は⇒コチラ
特に聖金曜日のプロセシオンは必見!ですが、混雑する上にとても長いのが玉にキズ( ノД`)そして夜はまだ寒い・・。辺りが暗くなる頃、カテドラル前で2つのプロセシオンが合流、ライトアップされる様子は見応えがありますが、(特に興味がなければ)司教さんの長いお話が始まる前に切り上げて帰りましょう。また、明るいうちに見て写真を撮るのも良いかと思います。
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