6月24日は夏至祭ことサン・フアン(聖ヨハネ)の記念日です。その前夜祭は夏休みに入ったばかりの子供達も一緒に老若男女が爆竹や焚火など火にまつわるイベントで夜通し盛り上がります。
今年もバルセロナでは前夜祭の23日にサンジャウマ広場でサン・フアンの聖火を迎え、そこからさらに各地域へ分配されるイベントが催されます。巨大人形(ヒガンテス)や鷲人形、人間の塔も登場しますよ。
そんなわけで今回は、バルセロナでのサン・フアン前夜祭の楽しみ方と夏至祭について、そもそもサン・フアンて誰なの?という話も併せてご紹介します。
サン・フアン(聖ヨハネ)とは?
サン・フアン(聖ヨハネ)とは、イエス・キリストに洗礼を授けた、洗礼者ヨハネとも呼ばれる人物です。聖書によると2人は親戚だったとか・・他にも、共通点がいくつかあります。
まず、フアン(ヨハネ)の母エリザベトも聖母マリアと同様に、天使から受胎告知を受けていた事。つまり、ヨハネを身籠った時に特別な子供が生まれるというお告げがあったのです。
そして、キリスト教の聖人の中で、(殉職日ではなく)生誕日が記念日となっているのは、イエスと聖母マリアとフアン(ヨハネ)の3人だけ!・・と、手短に説明しましたが、特別な聖人である事は明白ですよね。
サン・フアンの日=夏至祭
こちらでは暦の上でも夏の始まりは夏至の日から。一年で一番日照時間の長いこの時期にあるサン・フアンの記念日の6月24日、カタルーニャ州では祝日です。
23日のサン・フアン前夜祭は、スペイン各地で盛大に祝われます。花火や爆竹、焚火など「火」にまつわる催事で祝う習慣は、キリスト教以前の古来からの伝統である「夏至祭」――太陽の恵みと豊作を祈願した祭事に由来します。その一例「ピレネー山脈の夏至の火祭り」はユネスコ無形文化遺産にも登録されています(⇒コチラ)
カタルーニャ地方のサン・フアン前夜祭は聖火のトーチリレーで始まります。カタルーニャ民族にとって象徴的な存在であるピレネー山脈のカニグー山頂で松明が灯され、各地に聖火を分配されます。バルセロナでも広場に聖火が到着した後、聖火は各地区へ分配され夜通し焚火を囲んで一年で一番短い夜を祝います。
また、カタルーニャ地方ではサンフアンのコカと呼ばれる菓子パンが売り出されます。大きなパンを切り分けてみんなで食べるのが伝統習慣ですよ。
サン・フアン前夜祭2024
【日時】
前夜祭は6月23日(日)
~24日(月祝)のサン・フアンの朝まで
【前夜祭イベント】
16:30 聖火トーチがカンプノウからサンジャウマ広場へ向けて出発
17:45 サンジャウマ広場でイベント開始。鷲人形、カベスードス(大頭人形)、ヒガンテス(巨大人形)登場
18:00 広場に聖火到着、聖火台に点火。人間の塔パフォーマンス
18:05 鷲人形、カベスードス(大頭人形)、ヒガンテス(巨大人形)のダンス
18:15 メッセージ朗読
18:35 各地域への聖火分配
19:00 終了
その後、各地域で焚火を囲み朝まで盛り上がります。
【主な会場】
Plaça Sant Jaume
情報まとめ
サイト⇒sant-joan
*バルセロナのメトロは22日(土)の5時から24日(月祝)の24時までノンストップで運行!時間を気にせず楽しみましょう♪
家族や友人とサン・フアンのコカを食べながら乾杯するも良し、焚火を囲んだりチビッ子達と夜通し爆竹に興じるも良し、サンフアンの楽しみ方は人それぞれです。皆様、素敵な夏至祭をお過ごし下さいね。
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⇒バルセロナ6月のイベント情報
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