バルセロナの下町映画「Tapas」

バルセロナの下町のバルを舞台に、
お節介で口は悪いが温かい人間模様が織り成すコメディ・ドラマ。

【あらすじ(ザックリ)】
重病の夫の医療費捻出のために、ドラッグを売るお婆ちゃん。
旦那と別れた惣菜屋の女主人は、
噂話のネタにされるのにウンザリしながら陰ではネット恋愛中。
惣菜屋の女と思いがけず接近してしまうスーパー店員の若者。
バルの厨房を切り盛りしていた妻に愛想を尽かされ
1人残された主人は料理人を募集するが、
やって来たのは中国人シェフだった・・。

バルには、それぞれの事情を抱えた人々が集まり、関わり、タパスをつまむ。

その辺に居そうな等身大の登場人物達のドラマに引き込まれる事必至。
お洒落な観光スポットは登場しないが、バルセロナの生活臭が漂う・・
・・じゃなかった、普段着の下町の魅力が溢れている。

【映画「tapas」について】
ゴヤ賞の新人監督賞、助演女優賞受賞を始め、国内外で評価された2005年の作品。

監督のホセ・コルバチョとフアン・クルスは幼馴染で、2人が共に育ったバルセロナ県のHospitaletオスピタレ市(バルセロナ市に隣接した町)を舞台に脚本も手掛けている。
corbacho監督の1人、ホセ・コルバチョは「Homo Zapping」(2003~2007)というパロディ番組に出演して有名になったので、その頃スペインに住んでいた方はこの顔に見覚えがあるのでは?

また、まさかのドラッグ売人を演じるマリア・ガリアノは、
スペインの国民的長寿ドラマ「Cuéntame cómo pasó(=何があったのか聞かせて)」で、主人公一家のお婆ちゃんを演じている名女優。cuentame【お薦めの一言】
切ないドラマのモチーフも、ユーモアで優しく包まれ、気持ちよく鑑賞できる映画です。

日本では特別上映された事があるけれど一般公開はされていないらしいですね。日本語字幕版DVDがあるかどうかも不明ですが、全編標準スペイン語なのでスペイン語学習中の方にもお薦めします。

私個人的には一押しのバルセロナ映画です。
しかし、スペインにも「人情」ってあるのね、寅さん(古)。

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映画「パフューム ある人殺しの物語」

perfume-1ミステリーと呼ぶにはあまりにも面白い(?)
匂いに囚われた男の数奇な物語。
舞台はフランスだが撮影の大半は
バルセロナを始めとするカタルーニャ地方で行われている。
ベストセラー小説を映画化した2006年制作(日本公開2007年)の
ドイツ・フランス・スペイン映画。

【あらすじ】 (ネタバレ注意)
舞台は18世紀のフランス。
パリの魚市場で悪臭が充満する魚の中に産み落とされたジャン・バティスト・グルヌイユ。
母親は遺棄罪で死刑になり、孤児院へ送られたジャンは職人の丁稚奉公に出される。

ある日、使いに出された街で芳しい香りに惹きつけられたジャン。
その理想の香りの主は赤毛の少女だった。

ただ、匂いを嗅ぎたいだけだったのに・・
変態の急接近に慄いた少女を誤って窒息死させてしまう。perfume-2いつまでも嗅いでいたい彼女の匂いが消えてしまう、
(死んだ少女の)香りを留めて再現したい・・
落ちぶれ調香師バルディーニに弟子入りしたジャンは
天性の嗅覚で才能を開花、バルディーニはかつての人気を取り戻す。

しかし、乙女の体臭フェロモン抽出研究にあくなきジャンは、
香水の町グラースへ。
その頃、町では美しい少女が殺される事件が相次いだ。
最後のエッセンスに相応しい美少女は、香水商リシの娘、赤毛のローラだが・・・。

【ロケ地】
魚市場のシーンはバルセロナのゴシック地区、
ラストの乱交シーンはスペイン村、
オルタ地区の迷路公園でも撮影されている。

バルセロナの他には、
ジローナ、フィゲラス、バサル、カンタロップ、タマリ、トルトサ・・
と、カタルーニャ・ロケは2ヶ月間。

ジャンとバルティーニの調香シーンは
ミュンヘンのスタジオで15日間程撮影。

【感想】
主役のベン・ウィショーがハマり役。
彼の鼻孔を通してスクリーンからニオって来そうだ。
バルディーニ役にダスティン・ホフマン、
リシ役に故アラン・リックマン、という いぶし銀俳優が脇を固める。
おぞましい香りフェチで愛に関しては無知な男の摩訶不思議なお話、
個人的には超お勧めだけど、分別臭い方は観ないで下さい。

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それでも恋するバルセロナ

peli-barcelonaバルセロナを舞台にした映画紹介の第二弾!
ウディ・アレン監督の
「それでも恋するバルセロナ」(2008年公開)。

原題は「Vicky Cristina Barcelona」ですが、
内容的には「恋とワインとバルセロナ」。

バカンス客目線のバルセロナが楽しめる映画です。

【あらすじ】
アメリカからバルセロナへバカンスを過ごしに来た
ヴィッキーとクリスティーナは、
スペイン人の画家フアン・アントニオと出会う。

泥沼離婚の直後と噂される画家の強引な旅行の誘いに
奔放なクリスティーナは大乗り気。
婚約者一筋でアバンチュールに興味無しのヴィッキーも
親友を放っておけず、仕方なく付き合う事に。

しかし、体調を崩したクリスティーナ抜きで観光するうちに、
ヴィッキーとフアン・アントニオは急接近、一夜を共に過ごしてしまう。

そんな事は知らぬクリスティーナは、
バルセロナへ戻るとフアン・アントニオと暮らし始めるが、
噂の元妻、美しくも激しい芸術肌のマリア・エレーナが
転がり込んで来て、奇妙な共同生活に・・。

【ワイン】
昼間っからワインを飲みまくる外国人観光客はよく見るけれど、
この映画でも、ひっきりなしに飲んでいる。

アストゥリアス州オビエドを旅行中も、
アストゥリアスといえばシドラ(リンゴ酒)じゃないのか?
と、思うが、彼らはワイングラスを傾けている。

まぁ、スペインのワインは安くて旨い!遠慮せずに飲みなはれ。

【観光スポット満載】
オシャレ観光客にウケそうなバルセロナの風景が次々登場。

サグラダファミリア、ミロ美術館、カサ・ミラ、
アント二・タピエス美術館、els 4 Gats(レストラン)、グエル公園、
Sant Felip Neri広場(最寄りメトロ駅はJaume I)、
ティビダボ遊園地、サン・パウ病院、シウタデリャ公園、
バルセロナ現代美術館(MACBA)、ランブラス通り、
カタルーニャ美術館、グエル別邸、オリンピック港(Moll de Xaloc)。

映画を観るだけで、
バルセロナ半日観光くらいはした気分になれるかも?

【意外と高評価?】
私の周りにこの映画を観たという地元民は少ないのだけど・・・

ゴールデングローブ賞作品賞(ミュージカル・コメディ部門)受賞、
ペネロペ・クルスがアカデミー賞助演女優賞を受賞。

バルセロナに観光で来る人・来た人には面白い映画かもしれない。

ペネロペ・クルスとハビエル・バルデムが
結婚(2010年)する前の作品という事と、
ハリウッドでは怪優的な役で有名なバルデムが
超モテモテ男を演じているのが興味深い(こんな感想で申し訳ない)。

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