仮装パレードなどの開催で各地で盛り上がるカーニバルの1週間だが、
最終日(灰の水曜日)には「イワシの埋葬」なるイベントで幕を閉じる。
喪服に身を包んだ女性が
発泡スチロールの棺に納めたイワシの亡骸を抱え、
人々がその未亡人に続き葬式行列する・・
というシュールな地域行事を見た事もある。
【イワシの埋葬の由来】
カトリック国では、どんちゃん騒ぎのカーニバルが終わると、
キリストの受難を目前に慎ましく過ごす期間、四旬節が始まる。
(四旬節の金曜日には肉食を控えるなどの伝統もある)
18世紀、スペイン国王カルロス3世が
カーニバルの最後にイワシを振る舞って祝うよう命を出したが、
会場に着く前にイワシが腐ったのか辺りに悪臭を放つ。
イワシ祭の命令から一転、イワシを埋めるように指示する国王。
これがスペインの「イワシの埋葬」行事の起源だそうだ。
ゴヤの絵画にも「鰯の埋葬」がある。【どこで見る?シッチェスのパレード】
運が良ければ、バルセロナ市内でも、
商店が焼きイワシを振る舞ったり、
地域主催のイワシのお葬式を見たり出来るかもしれないが、
バルセロナのカーニバル最終日には大イベントが見当たらない。
しかし、カタルーニャ地方で
カーニバルが一番盛り上がるシッチェスならば、
カーニバル終焉の大パレードがある。
しかも、内容はイワシの埋葬のみならず、
カーニバル王のお葬式まであって見応えもありそうだ。
日時は・・2月10日(水)17:30~
イワシの埋葬は18:00過ぎから、
カーニバル王のお別れ(葬式?)は19:15頃から見られる。
シッチェスのカーニバル詳細はコチラ⇒Carnival Sitges-2016。
バルセロナからシッチェスへはRenfe(電車)が頻繁に出ている。
帰りの便はシッチェス発22:26が最終のようだ。
【まとめ】
スペインのカーニバルは「イワシの埋葬」で幕を閉じる。
最終日まで大イベントを楽しみたい人はシッチェスまで行くべし。
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